大統領選挙、二大政党に隠れる影の第三政党
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今日、11月3日は4年に一度行われるアメリカ大統領選挙の一般投票日だ。
当然ながら日本国内でも多くの主要メディアで大統領選の動静が伝えられてるが、耳に入る内容は「トランプ」「バイデン」という単語がほとんどだろう。このフレーズばかり聞いているとこの選挙は完全に二人だけの戦場であるかのように聞こえるが、そこには隠れた候補者という物も存在しているという事を知っておかなければならない。という訳で当記事ではそんな大統領選挙の隠れた候補者について紹介する。

共和党・民主党だけじゃない、アメリカの小規模政党

今回の大統領選挙然りだが、基本的にアメリカの政党と言えば共和党と民主党しかメディアにおいて紹介されることは無い。しかしながらアメリカには複数の小規模政党が存在しており、大統領選挙にも候補者を出馬させている。例えば今回の選挙を例にすると、代表的な二者以外にもこのような候補が出馬している。

リバタリアン党
ジョー・ジョーゲンセン氏

Jo Jorgensen portrait 1 (crop 1).jpg

アメリカ緑の党
ハウィー・ホーキンズ氏
Hawkins 2010 (1)

社会主義解放党
グロリア・ラ・リヴァ氏
Gloria La Riva at Trump inauguration protest SF Jan 20 2017.jpg

バースデイ党
カニエ・ウェスト氏
Hawkins 2010 (1)

と言った候補者らだ。これを見ただけでもかなりの候補がいることが分かるが、実はここではまだ紹介しきれていない政治団体、無所属で出馬している候補者も複数人存在する。また、彼らは独特の政策を持った政党であることも多く、極右姿勢を持つリバタリアン党や、環境を重視したアメリカ緑の党、更には今回こそ出馬していないものの、過去には禁酒政策を進める禁酒党という政党も存在していた。
そんな個性強めな政策を打ち出すことが多い彼らは、あまりに世間へ露出する頻度が低いうえに今ここで存在を知ったところで所詮末端候補と扱われがちである。しかしながらその得票数を見てくと、一概に侮ることも出来ないのだ。

選挙結果を大きく左右させる第三政党

昔から、アメリカ大統領選挙というのは極めて接戦になる事が多い。例えば2000年には当時の候補、ジョージ・w・ブッシュ氏とアル・ゴア候補が争っていた際、何とジョージ・w・ブッシュ氏はほんの数百票の差で勝利している。また前回の2016年の選挙においても選挙代理人(各州から選出される大統領を選ぶ代表者)の面ではトランプ氏が勝利したが、全体の得票数ではクリントン氏の方が多少リードをしていた事もあった。このように接戦続きのこの選挙において、1票というものは全体を左右する非常に重要な1票である。そんな中で多少の支持を得られている第三政党があった場合、これがどの層を獲得するかによって結果に影響が出てくるのも当然である。前回の2016年の事例を挙げると、第三政党の中では最大規模のリバタリアン党はなんと489万票。全体の約3%を得ている。対してトランプ氏の得票数は46%、クリントン氏は48%であったため、もしこの得票数がすべてどちらかの候補に流れたことを考えると、結果を大きく左右するのは目に見える事だ。

過去には20%近い票を得た第三政党

紹介したように、第三政党が結果に大きく影響を及ぼすという事は分かっただろう。しかしながら彼らが実際に当選。という段階に至るにはとてもハードルが高く、現実味があるとはとても言えない。しかしつい24年前には、まさに主要候補と言えるまでの票数を得た第三候補がいた事をご存じだろうか。
1992年、当時現職の大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ氏とビル・クリントン氏が争い、クリントン氏が現職大統領を破って当選する。という選挙が行われた。そんな選挙でより注目されたのが第三候補の存在である。その候補の名はロス・ベロー。政党には所属せずに無所属として出馬したが、何と約18%の票数を得た。アメリカの二大政党制の中でこのような結果になるのは極めて異例の事であり、少なくとも戦後においては初めてと言っても良い出来事であった。
彼がここまで票を得ることが出来たのは当時のアメリカ情勢にある。
1992年当時、アメリカは冷戦が終了して間もないころであり、経済の大きな低迷に見舞われていた。そんな中で彼はなんと選挙では基本的に公約としない「増税」を打ち出し、経済回復へ具体的な案を出したのだ。これは普段であれば一蹴されるようなマニュフェストであるが、当時の情勢から彼は何と多数の人々から支持を得て、ここまでのし上がったのだ。当時の世論調査では全候補の中でトップであった時期もあり、二大政党制に終止符を打つのではないか、という期待も寄せられていたという。

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まとめ

いかがだっただろうか。大統領選挙では共和党、民主党の事ばかり気にされがちだが、最終的な結果にはこのような第三政党が影で大きな影響を持っており、決して軽視できる存在ではないという事を理解していただけるとありがたい。そしてこのような第三政党を理解したうえで、明日(11月4日)の投開票結果を見ると、又新しい、面白い目線で結果を見ることが出来ると考える。それではまた、次の記事でお会いしましょう。

画像出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/2020%E5%B9%B4%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%AD%E3%83%BC
より

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テレ P
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